EVENT & SEMINAR 2016.01.12

Hack for “ミライ” Osaka 2020 アイデアソンレポート

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こんにちは!Vogaro2016年卒内定者の浦川です。 遅くなりましたが、先月開催したアイデアソンのレポートを行います!

イベント概要

2015年12月9日(水)に大阪府、大阪市・大阪市イノベーションハブ協力のもと大阪市中央公会堂の特別室をお借りして学生アイデアソンを開催いたしました!その名も「Hack for “ミライ” Osaka 2020 学生の力で大阪行政の課題を解決せよ!!」。
東京オリンピックの開催年の2020年に向けて、大阪を日本の第2の都市と捉え、経済発展や地域活性を促進させるべく“観光・街づくり・選挙・教育・防災・子育て・治安維持・歴史”の8つのキーワードから大阪行政の課題を抽出。ITを活用した課題解決のアイデアを学生に考えていただきました。
今回は19名の優秀な学生に参加いただき、4チームに分かれてディスカッション。審査員に対してアイデアをプレゼンテーションしていただきました。
評価項目は以下の4つです。

・ 独創性(これまでにない独自のものか)
・ 実現性(展開できる可能性はあるか)
・ 有用性(地域課題解決につながるものか)
・ 着眼点(課題を的確に捉えているか)

審査員は以下の5名です。

・佐野睦夫氏 大阪工業大学 情報メディア学科 学科長 教授 博士(工学)
・前田真一氏 大阪府 新事業創造グループ長
・村竹昌人氏 ファーストサーバ株式会社 代表取締役社長
・杉本礼彦氏 株式会社ブリリアントサービス 代表取締役社長
・米田純也氏 Vogaro株式会社 代表取締役社長

アイデア紹介

では早速、アイデアソンで発表されたアイデアをご紹介いたします!

優勝
チーム名:Sleep 
発表タイトル:政治への関心を高めるために

若者の投票率の低さという課題に着眼。現在のマニフェストが高齢者人口の増加や投票率の高さから高齢者向けになってしまっており、次代を担う若者のための政治が行われていないと問題視した。そこでゲーミフィケーションの概念を取り入れた、政治参加を促進するゲームアプリを提案した。
内容としてはアプリ内で自身が総理大臣や知事、市長となって政策を考え政治を行うというものだ。実際の行政課題や外交問題等とリンクさせた内容を盛り込むことで興味と関心、政治参加の意義に訴えかける。また、実際の政治家に質疑できる機能も取り入れ、政治との距離を縮める役割を持たせた。さらにゲームアプリに見られるガチャの要素で、期間限定で安倍内閣総理大臣のキャラクターが貰えるなどユーモアさなども光った。
このアプリでは投票権の持たない世代に対しても政治に関心を持たせたいと主張した。
審査員からは、選挙権の年齢引き下げのホットな話題であったことや、潜在的な危機、課題意識があったことで高評価された。一方、ゲームを飽きさせない仕組みや、いかにリアルな世界での投票行為につなげるのかといった指摘もあった。

第2位
チーム名:龍馬の会 
発表タイトル:大阪のおばちゃんで訪日観光のニーズを解決

大阪外国人観光客の増加している一方、出身国や地域毎にニーズは異なるはず。(フィリピン人はテーマパークを好む、タイ人はお菓子を好むetc…)大阪と外国人観光客の間にギャップが起きていると問題提起。ニーズに合わせた情報を提供する必要を訴え、インターネットとリアルを融合させた情報アプリを提案した。
特筆すべき特徴は、大阪の代名詞でもある“おばちゃん”の有効活用だ。
サービス内容と合わせて説明しよう。前提として、このアプリは大阪に訪れる前に利用してもらう。観光名所、宿泊施設、グルメなどの情報を検索。大阪に着いてからのルートを決める。ここで出てくるのが“バーチャルおばちゃん”で、旅行のプラン立てすべてを手伝ってくれる。コンシェルジェのような役割だ。
ここからがこのサービスの真骨頂。大阪に到着後、外国人観光客はあらかじめ組んだルート通りに目的地を目指す。しかし、バーチャルおばちゃんが登場し、事前に組んだルート以外でその観光客にあった観光地を “無理やりガイド”。外国人観光客は試しに観光地に行ってみるというハプニングによる出会いを楽しむ。外国人観光客には無理やりガイドした観光地が思いの外楽しかったら高評価。あまり楽しくなかったら低評価をつけてもらうことでデータを取る。これはユーザー満足度を高めることに加え、取得したデータを活用し収益につなげる役割を持つ。また、店舗や施設を観光スポットとして紹介する広告収入のビジネスモデルも提案した。
「今後さらなる情報化社会が発達し、人々は正確な情報しか求められなくなる。そんなのはつまらない。」と主張し、逆に人情に溢れた情報を提供したいと訴えた。
審査員からは、イバウンドと相性がよい大阪のプラットフォームを理解し、
“おばちゃん”というリアルな大阪らしさと文化を組み合わせたところが面白いと高評価。また唯一プレゼンでコントを取り入れたスタイルは会場の笑いもしっかりと取り審査員の心を掴んだ。

第3位
チーム名:Perfume 
発表タイトル:ホームレスに仕事を

大阪のホームレス人口が日本一という問題に着眼。仕事が足りないことがホームレスになってしまう要因と考え、仕事と労働力をマッチングさせるサービスを提案した。サービス名は”じょぶある”(仕事ある)だ。具体的なサービス内容は、仕事を依頼、受注できるプラットフォームの構築。企業はオフィス移転など引越し等の簡単な仕事を登録し、ホームレスの方が受注。実際に働いてもらい対価を支払うという流れだ。特徴として企業とホームレスの方の双方をポイントで評価。ポイントが多くついている企業は、CSRの観点から企業をPRできる。ホームレスの方はポイントが多くつくことで、履歴書代わりとなり社会復帰の一助となる。
また、ホームレスの方はデバイスを持っていないと想定されるので、役所等にデバイスを配置することでカバーする。さらにポイントが多くついたホームレスの方にはデバイスを配布するという案も提案した。
チームPerfumeは、このサービスを通じて雇用を創造し、ホームレスから社会復帰の流れを作っていきたいと訴え、そのロールモデルが全国的に波及すればより良い社会になるのではと構想を膨らませた。
審査員からは、難しいテーマに挑戦したことが高評価された。また、サービスインのイメージも持てており具体性のあるプレゼン内容で審査員の心を掴んだ。しかしサービスが属人的で広がりにかける等の指摘もあり3位という結果となった。

第4位
チーム名:リア充0.8 
発表タイトル:東京に来た外国人観光客をいかに大阪に呼び込むか

年々訪日外国人観光客が増加している一方で、大阪の魅力を伝えきれていないのではと問題提起。また外国人観光客のマナーの悪さも指摘し、日本人と外国人観光客がお互いに気持ち良く過ごせる環境作りが必要と考えた。そこで、旅行会社と大阪府が連携して大阪府民が情報を発信するSNSアプリを提案した。サービス概要は、府民が大阪の良さやパンフレットに載ってないような知られざる大阪の魅力(食、スポット、人、文化etc…)を投稿。投稿された情報を府がまとめ掲載。外国人観光客が閲覧するというものだ。
特徴は二点ある。一点目は言葉の壁を配慮し、全ての情報をムービーや写真、アイコンといったノンバーバルで行う。このことでサービス開始時の英文による編集作業を軽減させ、スピード感を持ってサービス開発ができる。二点目は、外国人観光客が投稿された情報に対して評価を行うシステムを導入することだ。投稿した情報に対して「いいね!」なるものをつけることで大阪府民の自己承認欲求に訴える仕組みを取り入れ、投稿の活発化を促す。以上の内容で訪日外国人に、ニッチでわかりやすい情報サイトとして認知させサービスの普及を狙う。
2020年のビジョンとして大阪に年間外国人観光客が650万人に増加する外部環境に対して、よりディープな大阪の魅力を知ってもらうことで外国人観光客の満足度を高め、リピーターとして獲得、大阪経済の発展に繋げたいと意気込んだ。
審査員からは、システムにお金がかかりそうになく実現性は高いと評価。しかし、プレゼン時に具体例の提示が少なかったこと、質疑に合わせてサービスの具体案が発表される形となってしまい低評価となった。チーム全体でWebサービスに対する理解が深かっただけに、サービスの細部に反映されていないことが勿体無いと指摘された。

最後に

今回のアイデアソンは、大阪に本社を構えるIT企業3社(ファーストサーバ株式会社・株式会社ブリリアントサービス・Vogaro株式会社)にて主催いたしました。開催背景として、本イベントのような優秀でエネルギッシュな学生が活躍・成長できる場が、東京と比べ関西は少ないという現状があります。結果として優秀な学生は東京に行ってしまう。これは関西の学生にとっても、企業にとっても悪循環じゃないかと考えました。この現状を打破し、関西でも活躍・成長できる機会や場を提供したい。そして学生が関西の企業やフィールドにも興味を持ち、関西の経済を活性化していく。そんな好循環を創り出したい。そんな3社の共通思想のもと、本企画が立ち上がりました。
 
事後アンケートにおいて、

・チームで大きな課題に取り組めた。
・優秀な人と同じ土俵でディスカッションできた。
・優秀な人達と繋がれた。
・チームならではしか味わえない達成感を得られた。
・審査員とハイレベルな視点でやりとり出来た。
・各社社長からの丁寧なフィードバックがもらえた。etc...

参加いただいた全ての学生から満足したとの回答が寄せられ、満足度100%を記録することができました。この結果に喜びを感じた反面、やはり関西でこういった場が少ないこともこのような結果を得た要因であると再認識いたしました。
今後も優秀な学生が関西でも活躍・成長できる場を提供し、イノベーター人材が育つ仕組みや価値創造となる機会を生み出していきたいと思います。

最後に全体でパシャり