MARKETING 2014.09.04

学生はここを見ていた!ポイント別採用サイトランキングTOP3

  • Social

こんにちは!INVOGUE2015年度入社を控える現役大学生ディレクターの吉田と申します。大胆な写真構図やパララックス演出などを用いたダイナミックなヴィジュアルデザインのサイトが注目を集める昨今、それらのデザイントレンドを積極的に取り入れた”採用サイト”を制作したい企業も多いことでしょう。しかし、そのサイトデザイン、本当に学生にウケているのでしょうか?今回は、私と同じ現役大学生に協力して頂いたアンケートと人気企業のサイト評価から、学生目線のリアルな声を探っていきます!現役大学生ならではの分析内容もお見逃しなく!

トレンドで学生の心は動くのか

 学生に届け!キャッチコピーが心に響く、2015年度新卒採用サイト超まとめとか、独自の路線を行く2015年度新卒採用サイトまとめとか、かっこいい新卒・中途採用サイト まとめとか・・・こういったまとめ記事をよく見かけるようになりましたね。Webでの表現方法も日々進化を続けており、今後トレンドを押さえたグラフィカルな採用サイトが増えてくることはまず間違いないでしょう。
 しかし、採用サイトを訪れる学生はそんなにデザインを重要視しているのでしょうか?皆さんはターゲットである私たち学生が、何をポイントにしてサイトを見ているか・・・本当にご存知ですか?

デザインはあまり重要ではない?学生が見ていたのはココだった

趣向を凝らした採用サイトが乱立する中で、学生の心をガッチリ掴むのは至難のワザです。では、どうすれば、学生の心を掴むことができるのでしょうか?
そこで、就職活動中や就職活動を控える学生52人に、採用サイトの閲覧についてのアンケートを行ないました。結果は以下のようになりました。
まずは、採用サイトがエントリーにどの程度影響するか、という質問に対する回答がこちら。

結果を見ると、採用サイトの存在が学生にとっていかに大きなものなのかがわかります。やはり、リクナビやマイナビなどの就職情報サイトよりも企業の性格が出る採用サイトは重要な役割を担っているようです。

次に、採用サイトを見るときに注目するポイントについてがこちら。

結果を見てみると、採用サイトを見るときに最も注目するポイントは、『わかりやすさ』だと言うことがわかりました。次いで、『情報量』、『デザイン』と続きます。『メッセージ性』も重要だと考えている方が多いようです。また、その他の意見として、独自性や情報の鮮度、雰囲気を重視するという方もいらっしゃいました。中には、採用サイトは必要ない、という方も・・・。
 
学生にとって採用サイトの最も重要なポイントは、”自分のほしい情報をすぐ見つけられる”ことだったようです。デザイン重視の潮流の中で、この結果は少し意外だったのではないでしょうか?
採用サイトでは、デザインによる雰囲気や印象作りも重要ですが、それよりもどうやって情報にたどり着いてもらうかを考えていかなければならないようです。

人気企業の採用サイトを採点!学生が選ぶポイント別ランキング

さて、学生が採用サイトで見ているポイントがわかったところで、実際の企業の採用サイトはそのポイントをしっかりと押さえられているのでしょうか?
その検証のために、大学生7人に協力してもらい、Facebookなどを用いてネット上で積極的に採用活動を行っている企業の中から、採用ページのいいね!数が多い上位30社の2015年度採用サイトを評価しました。

こちらが上位30社。さすが、誰もが知っている有名企業が多いですね。

先ほどのアンケートで学生が重要だと思っているポイント上位4つである、『わかりやすさ』、『情報量』、『デザイン』、『メッセージ性』と、サイトを閲覧してみて実際に『エントリーしたくなるか』の合計5つの評価軸で10段階評価をし、それを元にランキングしました。まずは、ポイント別TOP3を一気にご紹介します!

『分かりやすさ』 TOP3

『情報量』 TOP3

『デザイン』 TOP3

『メッセージ性』 TOP3

『エントリーしたくなるか』 TOP3

ポイント別ランキングはこのような結果となりました。
人気ランキング上位の企業がほとんどランクインしない、という波乱の結果となりました。
さて、最後に総合順位をご紹介します。すべてのポイントを加算して、最も点数が高かったのはどの企業でしょうか?

総合順位 TOP3

というわけで、最も学生の評価を集めた採用サイトはリクルートマーケティングパートナーズとなりました。すっきりとしたデザインとメリハリのあるカラーリング、強いメッセージ性、そして何よりサイト構造のわかりやすさが評価されての1位となりました。評価に協力してくれた大学生に聞いたところ、

「個人的にとても好き。気持ちに火がつく感じがする。」
「強いメッセージ性を感じた。」
「遊び心のあるサイトだなと思った。」
「TOPページに設置されている選択肢でサイト全体の色分けの意味が分かるという点に工夫を感じました。
この工夫で自然と次に見るページの目安がつき、良い印象をもちました。」

などなど、サイト全体を通して好印象を受けたというコメントが集まりました。サイトを閲覧した際の印象作りがとても戦略的で、ページを分けることで企業のイメージとメッセージをしっかり伝えることに成功しています。また、ポイント別ランキングでも、最多の4項目でのランクインと、とてもバランスよくサイト設計をしていることがわかります。
 
2位のグリコには、

「画面をスクロールせずにページ全体を見られるのがいい。」
「とてもわかりやすく、情報量もちょうどいいと感じた。ページ自体もとても魅力的。」
「かわいい。スクロールが無いのは見やすくていい。」

などのコメントが。画面遷移を感じさせない構成が好評なようです。商品がゆっくりと流れてくるエフェクトによって、より身近な印象を持たせることに成功しています。また、各コンテンツの魅力が強いことも評価につながっています。
 
3位のリクルートライフスタイルには、

「デザインがかなり良く、見やすい。」
「就活生にとっての入社するメリットが書かれていておもしろかった。
その内容自体はおそらくどこに入っても身につくものだが、書いてあるのとないのでは、やはり違うと思う。」
「採用に関わりそうなことはとりあえず全部あって、まあわかりやすい」

 など、情報量やその内容にもコメントが寄せられました。入社後、自分が経験することは何か、得られるものは何か、ということは就活生にとって重要なポイントのようです。また、ランクインは少ないものの、平均的に高い評価を得ており、総合的なサイト設計が成功していることがこの順位につながっています。

学生が採用サイトに求めているもの、それは・・・

学生にとって重要なポイントを今一度振り返ってみましょう。
 

 

1. 情報への明確な導線

 学生の言う『わかりやすさ』とは・・・”自分のほしい情報がどれだけ早く手に入るか”ということでした。コンテンツの内容が想像しやすいようにバナー画像を用いたり、どのページからでも重要なページへ一回の画面遷移で移動できたりすることで、”ほしい情報を探し回る”というストレスから開放されます。階層が複雑すぎたり、リンクが見つけにくかったりして学生がサイトの閲覧に疲れてしまう前に、ストレスのない導線で情報へと導く親切なサイト設計が採用サイトにはとても重要です。
 

2. メッセージを体感させるシナリオ

 次に重要なこと、それは”メッセージを伝えること”です。印象的なキャッチコピーや社内の風景を見せるサイトデザインなどで印象作りをすることも大切ですが、本当に大切なメッセージは体感させることが重要です。ページを分けたり、物語性を持たせたり、フックコンテンツをちりばめるなど、シナリオを通してメッセージを体感させることで、学生により強い印象を残すことができます。
 

3. ”自分ごと”にさせるコンテンツ

 そして最も重要なポイントは”身近なコンテンツをつくる”ことです。採用サイトは学生にとって自分の将来を決める重要な判断材料なので、いかに具体的に自分の将来を描けるかということを重要視しています。採用のフローが丁寧に示されていたり、入社後の仕事内容が隅々まで網羅されていたり、入社後にどんなメリットがあるかが提示されていたりすると、そのコンテンツはただの採用情報ではなく、”自分の情報”に昇華します。この”自分の情報”が学生にとって大きな動機になりうるのです。
 いい印象を持たせようと見栄えだけに注力していても、学生の心は動きません。学生のニーズに応えたこの3点が網羅されているかで、採用活動の結果が大きく変わってくるかもしれませんね。
 
 いかがでしたでしょうか?学生のリアルな声から、採用サイトのあるべき姿が見えたような気がしています。そろそろ多くの企業が来年度の採用活動に向けて準備を始めるころかと思います。実際に就職活動を通して採用サイトを数多く見てきましたが、採用サイトで受けた印象は最後まで心に残っているものです。これを参考に、学生の心をガッチリ掴む採用サイトを制作してみてはいかがでしょうか。
 最後になりましたが、このたびのアンケート、サイトの評価にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。